未踏の地

2020年07月16日

美しく高貴で優しい恋人よ 2015年9月26日

美しく高貴で優しい恋人よ 

そは柔らかく芳しい温もり

愛し合う二人は手を携えた

愛の証明の飽くなき探求者


覗き込む瞳の奥底の閃きを

閉じた瞼の裏に焼き付けて

貪り尽くす愛の器に並々と

能う限りの愛の解釈を積む


我らは醒めた日常を嘲笑い

仕組まれたこの愛の装置に

今はただひたすら沈潜して


儚き肉欲の先の真実を信じ

土器で呑む古の詩人と共に

血の色したワインを傾ける

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2010年01月05日

憂いに疲れた額を拭い

憂いに疲れた額を拭い

悲しい涙は流しきって

さあ命輝く君の物語の

続きを聞かせて欲しい

 

この世の仕組みとして

ときに努力も報われず

どうにも避けられない

運命があったとしても

 

そしてその試練がいま

たったいま何もかもを

押し潰そうとしてさえ

 

たとえ命が消えてさえ

この小さな歌う者らが

宇宙を創り続けるんだ

 


ラベル:誕生 永遠
posted by 不可思議な少年 at 23:04| Comment(2) | TrackBack(0) | 涅槃寂静 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

瞬く瞳が知らない間に

瞬く瞳が知らない間に 

幾億兆もの明滅の色が 

この美しい地球の表を 
彩り過ぎて行きました 

失われた会話の相手は 
少しだけ早く旅立って 

何かをなぜか学ぶため 
私は私を生きています

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ラベル: 永遠
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2009年04月21日

ふたりは若く美しい

キミとボク ふたりは若く 美しい 五月の空が 輝くように






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2009年04月17日

大人への階段

さよならの 痛みを時が 拭うなど 信じられない 18の春


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ラベル:春  別れ 青春
posted by 不可思議な少年 at 05:41| Comment(2) | TrackBack(0) | 短歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月06日

桜一片の託け(さくらひとひらのことづけ)

認めた 想いが君の 掌へ 桜一片 春の託け 

(したためた おもいがきみの てのひらへ さくらひとひら はるのことづけ)

 




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ラベル:
posted by 不可思議な少年 at 17:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 短歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月12日

肉体−心−魂

肉体−心−魂
肉体には制約
心には野放図
魂には本質の
各世界があり

君は時に独り
時に二人して
各々の舞台で
必要なだけの
夢を見るんだ


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ラベル:肉体 人生
posted by 不可思議な少年 at 06:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 涅槃寂静 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月01日

時が続く限り新しい命が生み落とされ

時が続く限り新しい命が生み落とされ
鏡を見れば年老いた自分が力無く笑う
誰もが一度は若い命の輝きに嫉妬する
硬く縮む老人は存在もしなかったよう

心が美しくてももう誰も振り向かない
忘却することがせめてもの救いのよう
若く華やぐ私を誰もが奪い合ったのに
肉体は命を繋ぎ渡すための道具のよう

野の草木でさえ衰えたなら潰えるだけ
ありもしない人生の意味を探している
そんな不安を押し戻し独り寂しく眠る

ああきっと恵まれていた私の人生には
慈しみ与える無償の愛が欠損していた
抜け殻には醜さを歎く価値さえもない


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ラベル:嫉妬
posted by 不可思議な少年 at 10:06| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月14日

満月の光線をクリスタルのペンダントに集め

満月の光線をクリスタルのペンダントに集め
祈る君にそっと近づき優しく肩を抱き寄せる
はじけた笑顔とうるんだ瞳で振り返った君の
願いを一つ叶えるために僕は唇に唇を重ねた

恋物語の主人公たちはスポットライトを浴び
今日も舞台を世界の中心に変えてしまうのだ
そして束の間の高揚が永遠への階段へ続くと
誰もが信じて疑わないあのときを心深く刻む

やがて地上ではあらゆる演劇が幕を下ろして
観客の帰る家も道も野の花も月も星も消えて
生命の来た道の痕跡すらなくなるときが来る

唇が離れ瞳が互いの瞳に愛情を認めるその間
僕の心は少しだけ一人旅してしまったようだ
不機嫌な君に僕は照れ笑いしベッドへ誘った


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ラベル: 永遠 満月
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2008年08月30日

恋の原型を演じ続けて

恋の原型を演じ続けて
夕焼け雲に影絵の木立
駆け寄る影を僕は抱く
影の胸に君は飛び入る

何度でも飽くことなく
戯れに興じる黄昏時が
二人を恋の記号にして
誰もが涙流し祝福する

ああここで今僕たちは
辿りつけたのだろうか
ついに見つけたのかな

いえいえそれは夕陽の
ありふれた特性でして
誰でも何でも構わない

綺麗に罪も汚れも失せ
僕も君も微笑みながら
美しく重なる影になる


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2008年08月12日

揺れない心を手に入れた今では

揺れない心を手に入れた今では
めくるめき世界の神秘は暴かれ
炎が消えた心の安らぎがあって
望み叶えてさえ空しいばかりだ

思い出すのはほらあの麗しい瞳
大粒の涙を流し髪先まで震わせ
君は拒みながら胸に飛びこんだ
その胸の痛みが今はとても遠い

未知にときめき智慧に安らいで
人が人に触れて愛が世界になり

私たちは人生を始まりから常に
間違いなく終末に向かって歩む

その一瞬を駈け抜ける灯し火が
ちろちろと生意気に燃えさかる

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ラベル:
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2008年06月16日

世界が在り私が在り万象は意味で繋がれて在り

世界が在り私が在り万象は意味で繋がれて在り
今に降り立った意思を恃んでとりあえず生きる
そして確かな位置を探しあぐねてさあ何をする
そんな私が幾十億そんな君も数千年立ち尽くす

友と並び立ち暫し語り合い涙してまた独り行く
恋人と見つめ合い暫し愛を貪って血肉を分ける
欲望に押され私はなされるがまま複製を続けて
そんな今がそんな明日を重ね気付けばいつも今

私はどこで何をしてさえも何時しか己に目覚め
そしていつも決まって必ず何かを繋ぎ残そうと
結末を先延ばししながらやり過ごしてきたのだ

宇宙はいつでも或る意思に統べられて在り続け
だからこそこの掛け捨てられる肉体の船に乗り
我が魂は常に当事者として今の宇宙と共に在る

 
 
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2008年05月31日

君にそのご自慢の心を天秤に載せて

君にそのご自慢の心を天秤に載せて
手近な欲望を相方に量って見せれば
きっと恥かしくなって今迄の詩歌は
みんな忘れてくれって頼む事だろう

永遠がどうたらこうたら愛が何たら
乳離れして僅か数十年ぽっちなのに
黙って聞いていれば知らぬが仏とは
全く君のような人のための言葉だね

美味しい食事をどんな風に作るかと
試すのと同じ方法で色恋を愉しめよ
好みと慣れとタイミングはあるけど

愛や情って本当に必要なものだから
だからこそ代わりになる物事だって
それこそいくらでも見つかるんだよ


 
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僕はただ今君とこの映し世の幸をつむごう

僕はただ今君とこの映し世の幸をつむごう

限られた儚き命を抱えて輝きの証を探して

それは遠い目をした少年の日の想いのまま

また君の香りを愉しむ僕は胸をときめかせ

気まぐれな若さの時を君は囚われぬ微笑で

何時までもずっと翔け続けてゆくのだろう

大いなる何かを僕ら自身は見ることはない

だからせめてこの命を基に世界を見てゆく

 
 
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2008年05月19日

生きてこそ

  

生きてこそ 命あっての物語 今はこうでも 何時かどこかで

             
              
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愛してやまない言葉が僕を待ち構えている

愛してやまない言葉が僕を待ち構えている
繰り広げる新しいページに君は潜んでいる
機が熟さぬまま見つかってしまったときは
君は道化のように呆けて真意をはぐらかす

永遠の書よ君はあらゆる書の中の書として
自在にそのフォルムを変容しながら超然と
電磁波の粘土を捏ねる者の意思を垣間見せ
あらゆる認識に先立って忽然と独りごちる

新聞の記事で小説の単語で領収書の数字で
不意の物音で辻の素っ頓狂な歓声であって
およそ意味をとりうるもの全てが君なのだ

目くるめく神話の世界を日常にトレースし
ときにライブラリーエンジェルの姿をして
君は何時いかなるときでも僕を待っている

 
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posted by 不可思議な少年 at 05:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸法無我 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月18日

僕らの命は決して僕らだけの所有物ではない

僕らの命は決して僕らだけの所有物ではない
おかしく聞こえるかもしれないが僕らの命は
原初の命から数えて最果ての命までの途中だ
始まりは人ではなく最後もきっと人ではない

ねえ笑っちまうだろうもう想像もつかないよ
ホレタハレタで命が続いて未来が分からない
人間としてナンタラカンタラ云ってはみても
客観的に見れば僕らの役割は遺伝子の運搬だ

僕らは身分不相応に霊長類を気取ってるけど
今を生きろと背筋を伸ばして遠くを見るけど
10万年100万年経っちまったらどうなる

原始人が食い繋いだ歴史がつまらないように
僕たちのチイチイパッパの毎日の存在理由を
遠い世代の子孫たちが偲ぶことはないだろう

 
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2008年05月17日

日の下に


     日の下に
 
     新しきもの 

     無し つまり

     繋ぐ命が

     永遠の証さ


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posted by 不可思議な少年 at 02:56| Comment(1) | TrackBack(0) | 短歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月11日

君は軽い悪戯のつもりだったのだろうか

君は軽い悪戯のつもりだったのだろうか
それとも今日この日を見通していたのか
私の事忘れないでねって笑いながら徐に
君は僕の左手の甲を血が出るほど噛んだ

痛いといって僕は驚愕して血のにじんだ
手を妻から引き剥がして暫し呆然とした
何が起こったのだろう彼女は満点の笑顔
僕も痛さを忘れて思わずつられて笑った

あれから一年で君はあっけなく旅立った
まだ二十歳になったばかりだというのに
二人目の子は帝王切開で助かったが君は

それからまた一昔が過ぎようとしている
左手の甲に今でも小さな痕が残っている
今日何も知らない娘が悪戯で手を齧った

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posted by 不可思議な少年 at 05:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 一切皆苦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月08日

まるで神仏の験を試みるかのように

まるで神仏の験を試みるかのように
過日は戒めの欲と知りながら貪った
古の聖の拓く道を期せずして辿って
私は立った捨ててこそ見える世界に

私は欲しがることが許されていない
社会での成功の檜舞台に立つ者なら
欠かせぬ傍目に耐えられる清廉さも
最低限の節度さえ業の深さで失った

全く福禍はあざなえる縄だったのだ
予め失われた浮世の毀誉褒貶は遠く
心静かに生きるべき在り方が観えた

虚飾や財宝を競い勝って顕彰されて
欲望に踊る民草の姿がとても悲しい
私と集い語る友はとても少ないのだ




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posted by 不可思議な少年 at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 五陰盛苦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月07日

生命の大地に人間として生まれ

生命の大地に人間として生まれ
限りない可能性を宿した人生が
事も無げに消え失せてしまった
何を恨み何を願っても戻らない

自然は人は人の仕組みは災禍は
一番悪い結末を招いてしまった
無数の夢が地上から潰えたのだ
残された者よ明日を信じるのだ

悲哀を物語る相手さえ奪い尽し
心体の器を遥かに超えた現実で
癒しの言葉も解せないだろうが

天寿を全うしてさえ短い生涯に
その魂と肉に刻印された試練は
必ず君達の命を輝かせるだろう


ミャンマーのサイクロン被災者
に捧げる 2008 05 07



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posted by 不可思議な少年 at 04:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸行無常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月05日

いくらお人よしで世間知らずの君でも

いくらお人よしで世間知らずの君でも
この世で最高に美味い料理を食べたら
もう一生幸せだなんて思わないだろう
恋も幸福もそれと全く同じモノなんだ

一度味わっちまったならもう次の欲に
身も心もメロメロに恋焦がされちまい
欲しいものが手に入ら無ければ無いで
悶々として誰かれとなく不満を訴える

そんな事を繰り返して生きてるくせに
漠然と人生がつまらないなんてほざき
どこかに理想の楽園があるなんて想う

舞い上がれ痴れ者よ君は好きに生きた
十分に肥えた舌はまだ味わっていない
ゲテモノや珍味を欲しがるという訳さ



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2008年05月03日

産声を上げてから

産声を上げてから
息を引取るまでの
僅かばかりの時は
君の全てじゃない

振出から始まって
塵芥が星になって
何十億年かかって
君にたどり着いた

そんな時間を君は
すっぽり忘れてる

あっそうだったと
ぼりぼり頭掻いて

にっこりと笑って
安らかに眠りなよ


 
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posted by 不可思議な少年 at 12:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 涅槃寂静 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月02日

肉体の愛欲が満たされたら

肉体の愛欲が満たされたら
いつしか恋など忘れちまい
真っ直ぐな少女の瞳でさえ
手早く手折ってしまいたい

海千山千の知恵が醸す時節
淫靡で芳醇な果実を狩ろう
熱く滾る君の心臓の血液を
この掌に還流させて遊ぼう

いいだろうもう十分なんだ
恐れるものなど何も無いさ
今はただ楽しむだけ楽しめ

そうして誰にでも来る日が
君と僕に訪れたならそれは
もうそれっきりでいいんだ


 
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2008年04月20日

このよにうまれしぬはかなきものたちははみな

このよにうまれしぬはかなきものたちははみな
そとからたねとようぶんをもらいそとにかえる
かりそめのじゅたいでげんしょのさいぼうから
じこをぞうしょくさせてじぶんへいたりくちる
それがいのちのくるみちでいのちのおわるみち

そしていまきみはにくたいのたんじょうをへて
あらたなたましいのせいめいをやどそうとする
おのれのたいないにおのれじしんをやどすのだ
いつつがいなにをほしょくしたのかしらないが
いまたしかにせいめいのたねはきみにやどった

えいえんのそらにうかぶえいえんのたいようと
えいえんのつきとほしがえがくえいえんのよで
おわりのないものがたりのげんけいをえんじて
ただふるえながらひかりにこがれててをのばし
ゆえしらずたましいのなみだをながしてうたう

つながろうよきみはうつくしくぼくはおおしい
そそりたちつきあげるはしらをあまねくおおい
ふたつのしるしはたがいにむさぼりいつくしみ
ただひとみだけがゆるしをもとめうるんでいる
ふたつのふあんがそんざいのきずをなめあって


 
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2008年04月06日

真っさらなカンバスに描いた

真っさらなカンバスに描いた
色とりどりのわが人生のとき
欲しい物は全て描ききったが
なぜそれが欲しくなったのか
そこまでは分からない仕組だ

大いなる宇宙の神秘を集めて
心を遍く照らす君のその笑顔
僕は幾億兆の遺伝子の箱舟を
つなぎ渡っていま辿り着いた
アイというのだろう君の名は


 
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ラベル: poem 哲学 人生
posted by 不可思議な少年 at 01:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 涅槃寂静 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月21日

君は少女を見せつけた


君は少女を見せつけた
僕は胸突き破れる想いで見つめる
艶の唇に触れなん御髪


桃の香集める君の言葉
その吐息の秘めし早春の風の組成
唾液の温い匂いと湿度


可憐な草花に慕われし
悦びの泉はデーメーテールを従え
汲み尽くせぬ愛を寿ぐ


祝福されよいのちの刻
いまこの一瞬のイニシエーション
永遠は時めく胸に在る



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2008年02月08日

あなたと笑顔で別れ家路につく

あなたと笑顔で別れ家路につく
暮れ泥む街路樹の石畳の径を今
薄ら青いのっぺらぼうの形して
灰白の死装束のヴェールを纏い
存在を凍てつかせる大気を割き
おもむろに迫りくる幻影が一つ

ああ僕は知っていたというのに
世の終わりは極私的なものだと
こんな結末では不公正だろうと
誰に訴えかけても間に合わない
死人に口なしとはまさにこれだ
そう最期だけは何もかもありだ

今の今までも大仰に信じ続けた
日々の確かな存在の証でさえも
幻の砂が山を成していたのなら
九仭の功を一簣に欠いたとして
それが一体どうしたというのか
世界の唯一の証人が消えるのだ

ああ僕は知っていたというのに
世の終わりは極私的なものだと
臨終に現れる愛の走馬灯に告ぐ
この理不尽至極な帳尻あわせを
打ち散じる魔法の依り代となれ
世界の唯一の証人が消える前に


 
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ラベル: poem 哲学 散文
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2008年02月03日

いつから君無しでいられなくなったのだろう


いつから君無しでいられなくなったのだろう
独り彷徨う道の途上で偶然のように君を抱き


互いの瞳に瞳を映し挿し容れた芯を熱く包む
いつの間にか君無しでは僕の人生も見えない


春の噂を伝え聞く風に鮮やかな未来を感じて
いつしか二つのきざしは一つの宇宙を結んだ



 
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ラベル: ポエム poem 哲学
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2008年01月17日

壁に押し付ける愛を

壁に押し付ける愛を
受け容れる君の瞳を
疑い無く信じていた

一瞬の輝きを束ねた
川面の泡沫のような
その美しさに惹かれ

誘い誘われ廻り廻る
湧き上る心に任せて
命の身震いを愉しみ

愛は十分に求め合い
やがて心を繋ぎとめ
そして語り継ぐ物語

求め合う構造があり
一つになる仕組みを
言葉で飾り立てても

刻をかけがえのない
光明で満たしてさえ
魂は永久に至らない

己の外に己を尋ねて
己の内に真理を求め
そして愛の門に立つ

愛の入り口で彷徨う
美しい妖精の舞踏で
世界は鮮やかに輝く



Love
ラベル: ポエム poem 哲学
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2008年01月06日

私に関わるこの宇宙の

私に関わるこの宇宙の
事象をみなあるがまま
言葉に置き換えたなら
それが真の知識なのか

所詮は生身の肉体風情
猪口才な知識を弄して
花咲く時分に花開いて
やがて花も枯れ朽ちる

宇宙の出自からしても
全きの神が己を知らず
自ら自身を分けて見て
自分が何かを確かめた

何てこったろう神でも
自分自身が分からない
こんな宇宙なのだから
宇宙にさえ目的は無い

動かぬ真の存在は無く
絶対化されたあらゆる
理想が思考停止という
人の浅知恵だったのだ


揺ぎ無い真理を希求し
我々は日々動き回って
唯一の証を探しあぐね
いつしか死と向き合う

消滅はある意味究極の
完成なのかもしれない
そこには宇宙でさえも
抜けられぬ輪廻が無い

ニルヴァーナ不生不滅
宇宙は飽くことのない
飢餓感に追われてこそ
存在し続けられるのだ


 
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posted by 不可思議な少年 at 10:11| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月28日

ははは殺してしまえばいいのか

ははは殺してしまえばいいのか
正義は組織が違えば全く無意味

彼の国の素顔を見せる女性の雄
熱狂で迎えられ凶弾に吹き飛び

その死の際の視線はどこを見た
内か外か遠き国の石油教信者か

混乱する国で統治の欲求を煽る
そんな自作自演もまた人の法だ

君は組織を本当に知っているか
組織を貪る組織は知っているか

このイベント誰が儲けたんだい
心当たりがあるだろうあんた!

正義とは何?正しい処世術か?
正義は真理と同じでは無いのだ

繰返し言う正義は真理ではない
人は世界の平和を実現出来ない

正義を真理と履き違える愚者で
怪しい法の番人は悪魔より醜い

暗殺と仇敵の存在の抹消を願う
独裁国も共産国家も秘密結社も

組織を国を喰らう当代の獣こそ
真の力の体現者といえるだろう

戦争には良い戦争も悪い戦争も
無いと声高に叫ぶ者も殺される

都合が悪ければ無かったことに
人類は無駄に智慧が回り過ぎる

きっと彼女は星になり神になる
それもこれも束の間の人の物語

 



ベナジル・ブットの死に寄せて
2007・12・27



 
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2007年12月22日

君がこの世界で出逢った

君がこの世界で出逢った
心動かす美の対象全てに
自らの存在を重ねたいと

その思いが成就するなら
人がこの世に生を受ける
本当の意味を識るだろう

人はみな己に無いものを
欲しがり己にあるものを
見失う生き物なのだから

あらゆる一刹那を美しく
輝かし続けられる者こそ
この世界の主催者なのだ

 
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ラベル: 詩人 哲学
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2007年12月16日

来るべき我々の未来図は

来るべき我々の未来図は

金など要らず権力も失せ

安全で清浄で友愛に満ち

命は輝き温かな相互愛で

社会をくまなく見渡せる

そんな世界を描くべきだ


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2007年12月07日

君を感じている

君を感じている
僕が感じている

柔肌をまさぐり
その香に埋もれ

温もりを感じて
艶色をねめ回す

鼓動が圧縮した
熱く滾る吐息に

唇を重ね一息で
己が肺へ吸込む

そして舌を傳い
津液に宿す魂で

貴女に滑り込む
私を挿入したい

貪欲な神経叢が
摩擦欲を満たす

今日はあそこを
明日はここらを

悪戯や過ちや愛
恋や野性や夢を

好き勝手に叫び
もうお手上げだ

頑固な禿親父は
むかしのこども

気難しげな婆も
むかしのむすめ

神なしで立行く
この国の享楽は

目を開けて観る
目を閉じて識る

与うるかぎりの
吹き出物の刺激

ああいつまでも
このまま澱んで

腫れ物を抱えて
まだ膨れ足りぬ

私たちはやはり
自分が解らない

闇に生まれ冥へ
還る土塊の子で

時空に拡散して
留まれぬ光の子

いっそ足し引き
零なら悩むまい

生まれなくても
生まれてもいい

いまとなっては
そういまだけは

つむじ風の.jpg

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2007年08月21日

この世界に私がどう取り組んだなら


この世界に私がどう取り組んだなら

あるべき世になるのかを考えてみる


パワーゲームの欲望を突き詰めても

やがて衰亡する儚さに怯えるだけだ


力を誇示するものはリングに上がれ

美を誇示するものはステージで踊れ


歌を作り楽器を鳴らし言葉で魅せろ

人は自分を表現したくて仕方がない



自然なその欲望を潰してはならない

禁欲は時に本末転倒の地獄を見せる


麗しい物事は尊重されるべきなのだ

そして私自身素敵であるべきなのだ



だからしたり顔で醜い欲望は追うな

正体を無くした下賎な宴は遠ざけよ



もうすぐ地上の楽園は完成するのだ

そんなことを皆が現実に想える時代



今この時代はもうそんな時代なのだ

贅を止め清貧を極めれば善は溢れる



美の創造の欲は電子空間が開放した

足るを知る衣食住の充溢さえ可能だ



限りなく成長する社会モデルが良く

停滞や衰退が悪いということはない



智というかけがえのない至宝を得て

犠牲になった計り知れない時と血を



いまだに昇華できないでいるという

愚かな輩とは今日限りで決別しよう



さあ幾億千万の星霜を重ねなくとも

その命たぎる熱い眼で見渡す世界が



君が人間として可能な全ての完成を

誰でもない君自身が得る時代が来た

 


 

世界は己が創る


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2007年08月10日

驚いたことに君を失ってからも僕の人生は続いた

驚いたことに君を失ってからも僕の人生は続いた
かけがえのないこの愛が世界そのものの筈だった

君がその魂の尾を僕から切り離し去ったそのとき
二人で創った全宇宙は意味なく無に帰す筈だった

あれから10年経て僕はまた愛を育んでしまった
発狂しないように君への慕情を押さえ込むうちに

そうして時は記憶の底に情熱の人の噂話を模して
無垢な笑顔した一枚のモンタージュ写真を掲げた


mu
posted by 不可思議な少年 at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸行無常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月17日

今日一匹の犬が死んだ

今日一匹の犬が死んだ
私が飼っていた愛犬が


 

生まれ出るもの全てに
死という終わりが来る

 

そんな当り前のことが
今だけは理解できない

 

つぎつぎと堰を切って
あふれ出る思い出たち

 

君はそのシーン全てを
輝かす愛の光源だから

 

君と過ごし来た歳月は
私の人生と切離せない

 

もし君がいなかったら
あのときあの涙は今も

 

私を蝕んでいただろう
生き方も変わったろう

 

君への感謝はこの人生
全てをかけて表したい

 

だから君無しでも強く
生きられる力を下さい

 

私が声上げて泣くのは
君が最期に見つめた瞳

 

腕の中で瞬きもせずに
真直ぐ私を見つめた瞳

 

その瞳をもう私はもう
二度と見つめ返せない

 

ありがとう約束しよう
君が私にくれた幸せを

 

久遠に続く生命たちが
受け継ぐバトンとして

 

私らしい輝きになって
誰かの瞳に宿る日まで

 

君を愛した証としての
この人生を大切にする

 
virgen


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2007年03月29日

ひとはしぬそのときまでまようが

ひとはしぬそのときまでまようが
よをまぼろしととらえきれるなら

ただこのこころだけがじつざいで
せかいはまぼろしとさとれるなら

まぼろしをうつくしくすることに
いのちをかけてしまうだけですむ

つまらないせかいなどかきけして
すばらしいせかいだけをえがいて

こころたのしくいきるよのなかに
なやみやくるしみなどはなくなる

きみがみたいすてきなゆめこそが
ぼくがみたいすてきなゆめなんだ

だからてをとりあってあるこうよ
かけひきなんてまったくいらない

いまぼくのそばにきみがいるのは
ぼくがそうのぞんだりそうなんだ

このよがきえてなくなるそのひに
ぼくはしんじつをしることになる

たとえすべてがごかいであっても
ぼくにはしんばつがくだろうとも

このくなんのときをいきとおして
つぎのせかいにえがおでいどめる

そんなぼくであれたならいいんだ
もういきとおしちまったんだから









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2007年03月17日

なぜに永遠へ想いを馳せる

なぜに永遠へ想いを馳せる
限りある命だと知りながら

遠く眺め遣る君の瞳の傍で
地に根を張った現実が諭す



時の流れが齎す至福の歓び
性愛の恵に心身を楽しませ

豊穣なる果実の季節を祝う
祭りに久遠の魂を載せよと



我らは皆地から生え伸びて
日に照り映え闇に潰え去る

当前の己の姿を見るために
幾つ姿見に見入ったことか



そしてこれからも逍遙する
現身の不思議に抗いながら

他の何かを映し出すだろう
未だ知らない魔鏡を探して

blake28a.jpg

posted by 不可思議な少年 at 09:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 五陰盛苦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月13日

犬が吠える嫌なことに吠える

犬が吠える嫌なことに吠える
怖いモノに吠える敵対者にも
不審者にもそして悲しみにも

人の日常は犬に比べたらなぜ
これほどまでに複雑な仮面を
差替えながら生きるのだろう

愛されるペットの奔放な心が
こんなに単純な仕組みなのが
羨ましいのは君も同じだろう

願わくば不快な全てをNOと
拒みその場でけりをつけたい
苦しみ怒り不安そんな類共に

そして歓び希望には破顔して
牙をむき出して笑ってやろう
舌だってハアハアしてやろう

尻尾があれば鬼に金棒だろう
一日中シッポ振ってゴキゲン
明日からそんな人生が欲しい

好きな人の匂いを嗅いで襲撃
きっと捕まって豚箱行きだな
犬は首輪お座り待てが必要だ

ケダモノが自由なのは人間が
檻に入れて飼っているからだ
愛が世の修羅から守っている

そして愛こそが執着を招いて
愛の名の下に異質の敵の愛を
我が世から抹殺しようとする

ペット生活を羨むのは楽しい
現実問題人間ほど他の存在を
壊して増殖する動物はいない

動物の世界は歴史が無いから
不必要な殲滅合戦が無いから
人間不在なら自然は循環する

自然の命も削り取って生きる
掛け捨ての希望を繋ぎ生きる
人間は宇宙の支配者になった

世界人類の繁栄と無病息災は
地に満ちた時から苦悩に変る
時限爆弾だったのですね神様

wildlife
posted by 不可思議な少年 at 04:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 求不得苦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月18日

悔恨も懺悔も涙も過去も

悔恨も懺悔も涙も過去も
詰めたタイムカプセルを

孤独な満月の夜の内庭で
なぜか掘り当てちまった

腐ったカセットテープの
黴臭い遠い時空を巻戻す

消してしまいたい過去を
引っ掻き回す古い流行歌

ひとかどの何者かにでも
なったかのような慢心が

信じがたいほどたやすく
あっさりと崩れて散った

おまえはいったい何様か
なんて無様な張りぼてだ

KAIBUTSU




posted by 不可思議な少年 at 10:35| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月30日

何時の頃からだろう

何時の頃からだろう
613という数字が
見渡せば此処彼処と
私の人生に付き纏う

至福の寸前に現われ
時空を自在に刻拓し
存在の根を揺さぶり
魂魄を凍てつかせる

因果の経緯を解いて
数よ君も生きるのか
いや本当は君こそが
全てを創り出すのか

この世は私が紡いだ
私だけの物語であり
想念の束ではないと
教えるリマインダー

命の豊穣な海の只中
無数の泡沫は交雑し
全てが幻となるとき
私は私に還るだろう

 

詩

posted by 不可思議な少年 at 07:47| Comment(1) | TrackBack(0) | 諸法無我 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月12日

日々の新たな誕生の

日々の新たな誕生の
夜の眠りは蛹なのだ

個体の形態の発生は
系統発生を繰り返す

存在の過程を証して
生命は紡ぎだされる

毎朝生れ落ちる魂も
私の描いた夢の形代

夢の素材を集めよう
感動で明日を創ろう

そして君を抱く夜は
二つの魂が羽化する

 

夢

posted by 不可思議な少年 at 09:34| Comment(1) | TrackBack(0) | 涅槃寂静 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月10日

いつも笑顔

いつも笑顔
幸せは笑顔

君が好きだ
笑顔の君が

僕が好きだ
笑顔の僕が

生きている
ぼくたちは

今と明日の
明るい笑顔

 
smile






posted by 不可思議な少年 at 08:23| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月09日

大切な人との別れが

大切な人との別れが
永遠になる悲しみを
癒す術があるのです

それは故人の存在を
君のその瞳と思いで
君に取込むことです

ここでないどこかを
虚ろに眺める毎日は
もう必要ありません

二度と触れ合えない
未知の異世界などへ
大切な人を遣らずに

その血肉と心を開き
君の器へと彼を招き
共に歩み出すのです

そうして君の人生は
よりその真価を高め
強く美しく輝きます

悲しみの雨で空しく
己を腐す悲壮な背を
生きる喜びで満たし

君の肉体と心で描く
命を謳歌して下さい
永久を継ぐ魂に捧ぐ

ペガサス-希望
posted by 不可思議な少年 at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛別離苦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月08日

心を澄ませ

心を澄ませ
祈りは通り
私は開いた

あるがまま
世を慈しむ
日は訪れた

君が消えて
世界が消え
私が消えた

何も残らず
それでいて
全てであり

やがてまた
万象は現れ
私は現れた

良質の夢が
齎すような
覚醒だった

祈りは届き
私は開かれ
君は訪れる

 
現れ

posted by 不可思議な少年 at 05:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 涅槃寂静 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月07日

形ある物が壊れるように

形ある物が壊れるように
生命もまた壊れゆくもの

でもこれはあくまで私の
この世界だけの法則です

個々の人生は全て自己が
体験する世界を生きます

自己の外に世界があると
君は誤解していませんか

君の現実は全て君が創り
外部存在は検証不能です

例えば他人の感覚器官と
連動する手段が使えても

君が感じる物事はすべて
君が感じ取とった体験で

本当に外部で起きている
現実だとは証明不能です

だから君が感じられない
世界は存在しないのです

君が空に月を見ないなら
月など不要だったのです

 
 

私の世界で私は老います
人生は存外短いようです

だから今の私の感じ方を
私は頼りにしたいのです

現世の成功哲学の多くが
思考の現実化を説きます

世界は私そのものなので
法則は私にも合致します

矛盾も無く道理を超えて
つじつまが合うことさえ

特に不思議なことでなく
元来そういう仕組みです

だから夢幻の不幸などに
負けることはありません

自己を楽しませる人生は
全世界を楽しくすること

つまり私が世界であって
そういう仕組みなのです

私の世界で私は老います
人生は存外短いようです

 

William Blake

posted by 不可思議な少年 at 00:04| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月02日

向かうべきところへそれは導くかのよう

向かうべきところへそれは導くかのよう
いったいおまえはなぜ我の心の外にあり
木かと見えれば火で土で金で水にもなり
不確かな存在同士を結びつけたがるのか

つかの間の人間である我の足首を掴んで
この不埒な陽炎の世になぜ我を繋ぐのか
共時性という名のおまえだけがこの世の
無目的な素粒子の海を量れる器だと聞く

たった一つだけの真の意味を持つ存在よ
だが意味よおまえが宇宙そのものなのか
小ざかしげに倫理の窓を指差す生殖者は
愛が世界と得意げにチックの頬で笑うが

なにも確かめられないとバレてしまった
地球と人間と孤独な宇宙の物語の舞台が
大いなる真理の存在のための遊び場なら
救いが残されているというほのめかしか

いやまさに辿り着くのが困難であるほど
到達の歓喜が増すといったあのカンカク
おまえは我の大いなる原体が差し伸べた
上手な自慰で絶頂へと導く利き手なのだ

であれば身を任そう好きにするがいいさ
明日には明日の冒険をどっさり用意して
我は何も恐れず前へ前へと歩み続けよう
いざ女よ美酒よ栄光よ享楽よ我に堕ちよ

そして友よ共時性よ我の行くべき場所へ
必ずハナムケをして紅い薔薇の花埋みに
我の骸はそっと柔らかに差し込んでくれ
そしてほぐれた塵一つ残らない原点へ・

 

An ultimate cause

posted by 不可思議な少年 at 20:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸法無我 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月01日

地平まで青く澄み渡った空と

地平まで青く澄み渡った空と
柔らかな陽光にさわやかな風

この大地と山々の借景全てを
自由にしているのは今の僕だ

無名の高原に立つだけでほら
統治者の王の眼差しで悦べる

そんな麗しい時空を訪ねれば
君さえ世界中に領土が持てる

 
 

ちょっと頭を冷やして計算し
人生の往来を眺めればわかる

どれだけ虚勢を張ってみても
限られた一個の器は役不足だ

だからみなが目に映る限りの
自然と社会の調和の美しさを

共に慈しむ心で結んだならば
宇宙さえより美しく輝きだす

 
 

心の奥には自然と沸き立って
調和を求め実現する力がある

私たちはなぜか無駄なことに
大きな対価を払い続けている

強引に偏った目線で力を恃み
防衛の城壁建造に心血を注ぎ

これでは不安で気が休まらず
覇権を奪い合うゲームになる

 
 

共産主義破綻の理由としては
仮想敵を生む理論もそうだが

どうも心まで物扱いしたのが
いけなかったのだろうと思う

物欲の裏返しのような資本論
悪平等と人為的な管理の堕落

新しい時代を生きる人類なら
共有の概念さえ捨てるべきだ

 
 

この人生を賭して実践しよう
金を使わず生きられる社会を

この世界を必ず実現させよう
人間そして実業家の存在理由

この生命のステージで行える
必要で可能なあらゆる手段で

この世界が本来ある姿そして
生き抜いた世界を愛するため

 
welcome
posted by 不可思議な少年 at 21:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 涅槃寂静 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

不安は希望の晴天一面に兆すから

不安は希望の晴天一面に兆すから
いつだって自由な僕らの軛なんだ

きっとたどり着けない命の定義に
日々を証として立ち向かえたなら

もう何も恐れ迷うことはないはず
だから僕は君の瞳に応えて歩こう

 

traitors.jpg
 
  
posted by 不可思議な少年 at 14:21| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月08日

男と女の二つの異世界は交接しながら

男と女の二つの異世界は交接しながら
決して一つに融合してしまうことなく

不穏な遺伝子は螺旋構造に矛盾を留め
ダブル・スタンダードで次代を縛って

母は常にミトコンドリアの座を譲らず
己を複製し分裂し続ける仕掛けなので

進化や退化などという見せ掛けだけの
変容を新たな誕生と見ることは早計だ

幾星霜を重ねてさえ何ら鮮烈な事物も
生みはしない性であり互いに試みあい

惹かれあう無いものねだりには長けた
一塊の肉が逢着する幸など知れている

遠い海を包摂した肉体にねじ込まれた
干満を感知するセンサーが動き始める

朔望を廻る欲情もこんな夜は特に昂り
逸る心で見上げる空にはいつでも満月

full_moon
 
posted by 不可思議な少年 at 03:54| Comment(1) | TrackBack(0) | 諸行無常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月04日

瞳という構造は不可思議だ

瞳という構造は不可思議だ
情念の窓でもある筈なのに

見つめれば単なる自動機械
光を翳を追い見開き萎んで

虹彩の運動は反射そのもの
見限った物質相手に語れば

するとどうだろう悲しい雨
怒りの雷のように命の灯が

潜んでいた魂がぽんと燈り
下腹が耳朶が熱を蓄え出す

君無しではもういられない
命持つ自動人形の名操手よ

肉体と肉体を接合し合おう
放つ光彩の中でこの器官を

覗きあい求めあい試みあい
あっというまに人間になる


瞳  
posted by 不可思議な少年 at 08:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 五陰盛苦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月01日

不可思議な現実と出会ったときも

不可思議な現実と出会ったときも
あなたがそれとふれあう必然性が
あったのだと素直に受容しなさい

たとえその様が身を裂く地獄でも
あなたにとって必要だったのです
この世に不要なものはないのです

人生の資質や環境また毀誉褒貶は
時に学習で試練で使命で証であり
罰であることは決してありません

人は人に真の裁きなど下せません
それは人が人という枠組みの中で
生きる生き物でしかないからです

ですから世を恨むことは無益です
人生を悲しく辛くしてしまいます
たとえ相手が命を賭したい敵でも

諍いを避け不確かな身で世を愛で
観察の軸を自我の外に置けたとき
万物はあなたと一つになるのです

人生の真の意味を探す旅の途上で
あなたの魂はその一生の枷を外し
幾度か肉体を持つかもしれません

そのときも今日ここで私と出合い
文字で通った心の遺伝子達はまた
あなたになって笑っているのです


環  
posted by 不可思議な少年 at 15:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸法無我 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月30日

永遠の命を求めるその錯乱が

永遠の命を求めるその錯乱が
この殲滅ゲームを支えるのさ

現実の不完全な連続を呪って
消毒した死体を踏み空を仰ぎ

信じないやつは煉獄に堕ちろ
信じれば天国に送ってやると

どこぞの大衆本に熱くなって
諦めと盲従の契約を強要する

常に誰かを敵に回して自らは
神の代弁者選ばれし者だとさ

神に愛された私が神を見誤る
はずは無いという理屈らしい

反証不能の膨れ上る理想達は
出逢って殺し合い共に消える

でも宗教も政治もネズミ講も
恥かしい恥部を隠してるんだ

トップは理想主義者じゃない
実はビジネスモデルの経営者

考えない人が多すぎるんだね
自由の重さに耐え切れないで

いや僕はちゃんと考えてると
本当にそう言い切れるのかな

人智は真理に及ばないなんて
君は思考を停止しているはず

そこが奴らの狙い目なんだよ
考えることを止めちゃだめだ

考えたり変ったりすることが
嫌いな君なら良い家畜になる

君には食べかすをあげるから
その美味いお肉を頂戴しよう


蛇
 
posted by 不可思議な少年 at 09:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 怨憎会苦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月29日

簡単さ金で買えた関係なら

簡単さ金で買えた関係なら
金が尽きると終わるように

人と人の間で利益が絡むと
出逢いがどんなに素敵でも

不釣合いになったところで
関係は崩れてしまうものさ




男と女の夫婦は他人だけど
法律がそうなっている様に

イーブンつまり半分半分で
一生お互い様がいいんだよ

自身や近親の利益を追うと
連れは必ず君が嫌いになる




世のモノサシ法律は自然と
トラブル解決の王道を行く

人生のある時期を割いても
法律だけは学んだ方が徳だ

法律は社会というソフトを
造るプログラム言語だから




小人物が成功したときなど
奢り高ぶって人を見下すが

自分の能力を金で補えたと
単純に思考するからだろう

実際金が増減するに連れて
性格も急に変わって面白い




うまく出来たもので貧乏は
本性を封印し絆を調節する

本当は貧困も富裕も等しく
関係者のバランスが要だが

困窮生活は選択肢を狭めて
小人さえ妥協し我慢もする




陰陽平秘の人を目指そうよ
金や愛欲で一喜一憂せずに

だから自分だけ損したって
言葉は絶対に使っちゃだめ

犬猫でさえ軽蔑されるのは
餌に媚びる卑しい姿だから


陰陽平秘
posted by 不可思議な少年 at 01:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 怨憎会苦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月28日

ドアをあけた時そこに君はいた

ドアをあけた時そこに君はいた
二人はときめく恋から旅立って
今日僕は棺の硬い唇に接吻する

永遠の似姿だった一幕が降りて
無情な現実を積む時を恨んだが
涙を優しく拭うのも時であった

傷心の独り旅のボロブドゥール
三界の理に染まる儀式の洗礼は
愛に狂う醜い顔の彫像で拓けた

欲界から色界へそして無色界へ
繰り返される人類の営みの原理
僕は今どこにいるのかも観える

千年を超え来て万年を超え行き
人が人を生む愛という仕掛けが
欲望と絆の中心であり続けたら

現世の愛欲に疲れながら縛られ
待ちきれない修行者や自殺者は
死の先に望みを託すのだろうか

土中に封印された物語が暴かれ
愛でられそして偶像が崇められ
大乗の楼閣の物売りが繁盛する

このおもちゃ箱が無かったなら
ぐずり泣く大きな赤ん坊たちは
悲しすぎて泣き止まないだろう

それでも出家する勇断も下せず
再び愛欲の大地に営巣しようと
動きだす自我に呆れて苦笑する

プランバナンへと足を延ばして
今度はラーマやシバとの再会だ
僕は変節漢のように詩を物した

夜中に姿見が世を恨むなと諭す
虚空の理想を孕む豊穣な密林の
宿の枕は涙でグチャリと軋んだ


ボロブドゥール
posted by 不可思議な少年 at 08:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 五陰盛苦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月27日

美しい花が私目掛けて咲いている

美しい花が私目掛けて咲いている
心奪われて手折ってしまったなら

美しい花の香りと形相はこの手で
気晴らしとして刈取られ捨てられ

だってごらんよこの秋桜の大輪は
屈んで見たなら地平までも埋める

君は花で僕は蝶だと例えたいなら
蝶は君以外の花でも構わないだろ

風に花粉が舞って花びらが散って
蝶は風に巻かれて千切れて消えて

永遠の花も永遠の蝶も信号になり
そして運命の鋳型だけが残されて

花は光りと風と蝶にねめまわされ
不埒な観察者の白昼夢に犯されて


cosmos  
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2006年09月25日

もう十分だと諦めた旅路の辻で

もう十分だと諦めた旅路の辻で
面白い噂話しに耳をそばだてる

好奇心だけが僕の財産なのだし
旅の目的など初めから無いから

心と体がとろける土地へ誘われ
そして夢を見て醒めては彷徨う

野犬の群の行動は記録されない
人の歴史は村の名士が金で買う

抱いた肉には名前が付いていた
食べた肉には名前など無かった

誇らしげな少女は十年で消えた
老人達は終日自分の墓石を磨く

なぜに意味を求めて生きるのか
共時性はこんな私から離れない

全ての生物の視線や魂の記録が
どこかで大きく括られて存在し

確かに報われると保証されたら
そして生きているうちに悟れば

だからといってその集積物さえ
果たして意味を持てるだろうか

自由を求めた筈の放浪の果てに
魂の救済を求める未熟な異端者

万物の総和の権化のような神を
サンタクロースのように信じて

それでも教会の日曜日は幸福で
何の不具合も無いといえば無い

創られた私たちという地平には
用済みの肉体の墓場と再生しか

描けないのだと早く知るべきだ
今日の旅はここら辺でやめよう

集積

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2006年09月24日

今朝方こんな夢を見た−試されている

今朝方こんな夢を見た−試されている
母が言った−この家はこんなに貧乏で
お父さんはお酒ばかり呑んでいるけど
実は家の地下には宝物が眠っているの

この世の物とも思えないほどの威容で
全身黄金の素晴らしい彫刻が施された
人の背丈程ある鳥の羽を持った人物の
完全な彫像が埋まっているんですよと

お父さんもそれを知っているんだけど
あまりにも莫大な財産に怯えているの
実際に現在の純金の時価で計算しても
60億円を超える価値があるらしいの

この家宝の扱いをどうしたらいいのか
父は夢を描ききれずに萎縮してしまい
母はいつもながら世に与えたいと願う
私は母から聞き及んだこの縁を考える

*****************

誰かに売ってしまったなら苦労も無く
一気に莫大な金を得て一生安泰だろう
だがそれは像が私の家に在ったという
真の意味を全く考えない愚かな決断だ

この時期この私がこの贈り物を受ける
その意味をよく考えることこそ大切だ
自身の持つ価値とそれが世に与える恵
逡巡の結果有料で見学させる事にした

世界中から日々この彫像の真価を求め
訪れる見学者は膨大になりやがて村は
この彫像を中心とした観光名所となり
公的資金も呼び込み大規模に発展した

李の樹は実をつけるだけで道を創ると
そういった世の真理を応用した訳だが
おかげで私の家は貧困から抜け出せて
人々の庇護と尊敬も受けて大成功した

*****************

これは一つの大きな宝だけど個々人の
財を集め価値を増し公共の財産として
広く世に問うならそれはビジネスでも
大成する機縁になるんだという寓話さ

OPEN SOURCEの聖域

posted by 不可思議な少年 at 08:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸法無我 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月19日

縁というものは全く不思議です

縁というものは全く不思議です
こんなネットワークの時代でも
君と僕とはこうして知り合った

だからこんなことが判るんです
共時性偶然の一致という現象に
人の科学技術は到底及ばないと

C.G.ユング
posted by 不可思議な少年 at 08:54| Comment(2) | TrackBack(0) | 諸法無我 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月17日

人には十分な食物と健康が

人には十分な食物と健康が
あればそれが幸せだろうと

自由と知識を悪魔に見立て
彼の国の楽園実験が失敗し

悲壮な国策で人類は悟った
健康には精神衛生も含むと

そして今私は未来の幸福の
現実的課題を探ろうと思う

犯罪も貧困も病も死も無い
そんな時代は来るだろうか

病はともかく死は不可欠だ
公平な不滅は誕生の余地を

悉く奪い去ると予言できる
誰もが永遠の子となるから

地獄への道は善意の敷石で
やはり敷き詰められている

不老不死の欲望は別として
未来の幸福の形はどうなる

私はまずマネーを無くせば
理想世界は急転すると思う

人類の欲望の尺度は簡潔で
以下の項目に納まるほどだ

生理・衛生・食・危機回避
整理整頓・秩序・快適空間

好奇心・仲間・目的・支配
地位名声・賞賛・永遠不滅

愛し愛され飲み食い放題で
皆に大切にされ健康で自由

世界全体が令息令嬢になる
笑っちゃうけどこれが理想

例えば分子物理学の地平に
物質文明はいつかは極まる

万象の物資が無尽蔵になり
貧困や賃労働は不要となり

生活に追われることも無く
日常の雑事を心地よく離れ

そして人間を存分に楽しみ
全人類が豊かな死を迎える

死の克服をしてはいけない
老化がなくなるだけで人は

自分の死の必然を認めずに
刺激を追い求めて遊び狂う

新しい命への愛も無くなる
だから真理は人に大人しく

人生を輝かせ命を惜しませ
永遠に思いを馳せ繋ぐため

また混乱の無い引退のため
緩慢に死に至る通過儀礼の

老化という贈り物をくれた
今私はこの天啓を拝受した

そしてこの日々老いてゆく
命の未完の完成を讃えたい


老
posted by 不可思議な少年 at 12:32| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月16日

二人おでこをくっつけて瞳を覗きあうのが好き

二人おでこをくっつけて瞳を覗きあうのが好き
おかしいねこうして確かめ合ってると涙になる
きっとまだどこか心の奥のほうで信じ切れずに

君の純な瞳をまぶしがってしまう恥ずかしさと
心と体だけで永遠の今を繋ぎとめられないこの
はかない自分たちの存在の軽さが悲しいのかな

重ねた恋の束をカルテのように大切に隠してる
君を芯まで愛しきったあとでのさよならなんて
考えることが怖いからだから愛を怖がるのかな

ねえ今君が大丈夫だよって言ってくれるだけで
世界が私に見せる欝なオーラなんか全部消えて
本当の優しい姿のまま輝いてくれると思うんだ

大切な人生の時をこうして二人すごしたことを
心に焼き付けてそしてこれが人生の真実だって
変らない愛を生きた自分に悔いは残したくない

もし現実の全てが想像の産物でしかないなんて
だれか証できるのなら本当のこと教えて欲しい
それともこの命尽きるまで夢から覚まさないで

見つめて
posted by 不可思議な少年 at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 求不得苦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月13日

胡蝶の夢や一炊の夢の

胡蝶の夢や一炊の夢の
故事に心が動いた君に

一つおもしろく貴重な
人生の裏マニュアルを

教えてあげてもいいよ
本気で聞きたいのなら

そもそも夢か現実かと
取り違えてしまうほど

世界を織る経緯の糸は
何物で出来ているやら

今このときに至っても
人類の最先端の御伽噺

だからこそ綾が存在し
鍵はそこに隠れてある

前置きが長くなったが
そろそろ話してみよう

いまここで目を閉じて
世界を観るだけなんだ

それが人生に隠された
もう一つの領域なのさ

えっ分からないって?
仕方ない説明しようか

想像つまり創造の為の
自由な素材に気づけと

教えてあげたのだから
しっかり学んで欲しい

もう一言加えてあげる
事物を意味付けるのは

君の心だということさ
見聞きした現象を離れ

君が想う世界を創って
そこに君が住めばいい

現実に行き詰まったら
いつでも直ぐ目を閉じ

そして夢と現実の橋を
君は自在に渡ればいい

際限の無い宇宙を君は
目蓋の奥に秘めている

その資産の偉大な恵に
気づかず生き死ぬ人の

なんと多いことだろう
簡素な真理をつかめず

だから今日この時から
先ず目を閉じてみよう

何物からも離れたなら
目を閉じればいつでも

広がるパラダイスでも
プライベートの別荘も

何でも用意できるんだ
さあ今日から君は神だ


そうぞう
posted by 不可思議な少年 at 22:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 涅槃寂静 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

コスモスが恋しい

コスモスが恋しい
秋の芸術を探して

昔の知人の消息を
GOOGLEして

そして愕然となる

あの丑久保健一が
死んでしまった!

彼から稲垣足穂の
全集を借りたっけ

A感覚とV感覚は
僕に何かは残した

一千一秒物語では
弥勒仏と出逢った

立松和平の親友で
彼の小説のモデル

文学と芸術を生き
死んだ男を想った

へこんだボールに
取り憑かれた男だ

深山に分け入って
大木や朽木の霊と

心を通わせた仙人

死因は判らないが

あなたらしい末期

きっとふさわしい

末期だっただろう

何年も前らしいが


丑久保健一
posted by 不可思議な少年 at 05:06| Comment(1) | TrackBack(0) | 愛別離苦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

気だるい午後

気だるい午後
陽だまりの中
公園で待合せ

心を占有する
飽くことない
貴女への情欲

涼しい秋風が
背中から覆い
うなじを噛む

軽く目を閉じ
顎を空に向け
延髄を震わせ

クンダリーニ
蛇はうねって
快楽が迸った

傍目にみれば
清清しい仕草
本当は淫蕩な

人の愛なんて
とても簡潔な
しくみなんだ

傍らを散歩の
犬たちが追う
雄と雌の匂い

男と女は絶対
H関係だよと
君は名言した

千々の想いを
風にさらわせ
胸が空いたら

ふと生き行く
意味を考える
洞穴に墜ちた

花々は繚乱し
蝶が凛と舞う
芸術の原型の

自然の美しさ
万象を愛でる
それが人間か

犬は芝生の上
蝶や花と戯れ
喜悦で満面だ

彼の心の内の
素直な感覚に
私は届かない

秋の高い空を
妄想を厭って
見上げ続けた


秋空
posted by 不可思議な少年 at 04:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 五陰盛苦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月11日

世界が愛で出来ているなんて

世界が愛で出来ているなんて
無責任なスローガンはやめろ

自分でも守れない禁忌を人は
相手に守らせようとするんだ

この世で本当に愛の名の下に
喜んで全てを受け容れる人が

尊敬されると本気で信じる?
君は疑ったことさえもないの

宗教は全て愛が基本だなんて
総論各論のおためごかしだぜ

相手を倒して自分が生き残る
キリスト教も今日も悪と戦う

問題は悪や愛や正義の定義だ
不都合があれば他者は悪魔さ

だから自分の正しさを叫んで
人類は永遠に騒ぎ続けるから

愛はどうよ!で手打ちとした
世界宗教会議もそんなもんだ

だから人は愛の名の下に争い
己の正当性を自らの法で裁く

法の正義って奴が一番厄介だ
何でなのかは自分で勉強しな

君の好き嫌いは完璧に正しい
剥き出しの歯は苦手だけれど

その純朴さとブキッチョさが
いい味出しているからここで

君にだけそっと教えてあげる
世界は喜びで出来ているんだ

喜びには倫理も正義も悪さえ
無い無い無いフリーダムだよ

こんなものノバナシニシチャ
イケンダロガ!ゴルァーって

おじいちゃんたちが騒ぐ前に
今日はこの辺でニヤニヤして

おやすみなさい楽しくいこう
箱を置いてパンドラを抱いて


とーてむとたぶー
posted by 不可思議な少年 at 04:49| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月10日

酒が忘れさせてくれるだろうか

酒が忘れさせてくれるだろうか
憂さ晴らしをしてやり過ごせば
いつか満足する現実に変わると

自ら輝く方法を知ることも無く
君は合わせ鏡の中で果てしなく
ことごとく光明を反射してきた

いますぐに鏡の迷宮から決然と
目を閉じて手探りで時には壊し
血を流してでも出て来て欲しい

そして君は初めて世界で他者と
互いの瞳に映る己を観るだろう
光と影を自在に操る道の半ばで


mirror
posted by 不可思議な少年 at 10:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 怨憎会苦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月09日

君の誕生日に


君の誕生日に


二人で創った


星座をあげる





永遠の今から


僕と君が紡ぐ


物語にのせて





灯火が消えて


鼓動が止まり


涙が枯れても





誰かがいつか


微笑むような


秘密を隠そう





僕の誕生日は


二人で創った


詩を残そうか





陽気すぎると


涙の時節には


苦しみだから





神々が戯れて


意味などない


永遠を謳おう







Birthday

posted by 不可思議な少年 at 13:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸行無常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

脈打つ期待を秘め夜明け少し前に

脈打つ期待を秘め夜明け少し前に
いつもの私ではない仮面を被って
街の初めての朝を独り歩いている

湿ってた布団を空干しするような
そんな毎日の地平に見えはしない
何ものをも断ち切る時と空の下に

自ずと正される背筋を感じたなら
目的などというつまらないヤツが
すがって追いつく前に走り出した

惜しむらくはアタッシュケースの
携帯電話と手帳とペンを捨て去る
勇気を週末の逃亡者は欠くようだ


利器
posted by 不可思議な少年 at 07:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 求不得苦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月08日

君から戦争や悲劇や失恋を

君から戦争や悲劇や失恋を
取っちまったら何があるの

死なないで死なないでって
戦地に向かった新婚の弟が

死なずに戻ってきちゃって
しかもPTSDを患ってて

夫婦和合が困難になったら
そんなことも詩に詠えるの

君の目に映ることの全てが
仮にメッセージだとするね

無用心に夜道を歩き不意に
丸裸の男が踊り出て来たら

君の恵まれた人生にとって
それはなんのお土産ですか

性的に心や肉体の傷を負う
子供の現実を知ってますか

恥ずかしいことが多すぎる
人生で失敗は許せませんか

首輪や鎖に繋がれない獣の
世界が100匹のムレなら

君は我が子に勇気を持って
考えてごらんと言えますか

大人はズルイなんて言葉が
どんな意味か分かりますね

知ってて知らないフリする
君が一等下劣な生き物です


獣人
posted by 不可思議な少年 at 21:48| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月06日

ソウルメイトって意味を

ソウルメイトって意味を
不意に棒で殴られた様に
ガンと魂で感じちまった

あんたとの会話はやがて
瞳を覗き合って最後には
姿も世界も消えちまった

つまりこういうことだよ
僕らが伝え合う物事には
飾りが多すぎるってこと

仮に量子的な平行宇宙で
互いに夢中になった心が
醒めて実体を持ったとき

蛸型宇宙人になってても
そんなもんだろうなって
素直に受け入れちまうさ


火星人
posted by 不可思議な少年 at 00:19| Comment(1) | TrackBack(0) | 諸行無常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月03日

新芽の萌え出でに兆して

新芽の萌え出でに兆して
散り逝く桜の潔さを受け
裏表見せ散る枯葉が待つ

高く澄んだ夜に虫が鳴き
煮え切らぬ情熱を漂わせ
今年もまた夏が終わった

実に青年時代そのままに
ふり返れば激しい生命を
夏の日は思い起こさせる

陽を避けた木陰の小道で
大通りを笑い転げて走る
若者の輝きに目を細めた

太陽に誘い出された命は
大空いっぱい手を伸ばし
いつしか届かないと悟る

果ては陽の恵みを疎んじ
小さく硬い果実を残して
私たちは舞台から降りる

有限なあなたでも永遠の
似姿のようにこの人生の
いつも上空に輝いている

いつの時代も君が見守る
幸せの過程を我は生きる
始まりも終わりも見ずに

 

胡桃

posted by 不可思議な少年 at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸行無常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ぼくらはいのちのもうしご

ぼくらはいのちのもうしご
いくせんおくのいのちから
よろこびのためにうまれた

はるのやわらかなあさひに
もえいでるふたばをひろげ
ぼくらはうぶごえをあげた

もりのあたらしいいのちは
たべられるためにうまれて
またたべるためにうまれる

やさしいめをしたことりが
おいしそうにぼくをたべる
しあわせはつながれてゆく

ぼくらはまたうまれそだつ
つちとひのめぐみにだかれ
あめかぜのおんがくをきき

あついなつにけものがきて
ぼくらをたくさんたべたが
ぼくはたねをのこせそうだ

あきのひのすみわたるそら
ぼくはおいしいみをむすぶ
ことりたちよたべにおいで

あまいかじつにどくはない
おいしさをおぼえてほしい
こやまごにつたえてほしい

ぼくらははんえいしている
いくせんおくのしかばねで
いのちのわをとわにつなぐ

ふたば

posted by 不可思議な少年 at 18:06| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

荘厳な物事に心奪われるのは

荘厳な物事に心奪われるのは
私には対等になれないと思う
諦め憧れからくる畏怖なのだ

もしあなたが自ら光明を放ち
圧倒的高みから見下すならば
人々は驚嘆と羨望で虜になる

そしてもったいぶって常識と
検証不能な事物に言及すれば
現世の生き神にもなるだろう

また人は小さな宝石や呪物に
自由の茫漠な地平から逃れる
万世普遍の真理の証を求める

偶像を激しく否定することで
富裕権力狂気が神になる道を
阻む既得権益者が神殿を守る

それでも思考を停止したまま
自らを矮小に貶めてまで人は
祭日の聖なる礼拝を要求する

剥き出しの自由はとても怖い
社会の庇護は自由よりも尊い
人は皆真理より尺度を求める

戦争や争いは人の慣習なのだ
他国の正義を守る大儀のため
人は家族まで犠牲にはしない

自己の命なら軽率に扱えても
同胞の命を賭けて守るものが
権力の産物の社会では空しい

例え公正な政治が行われても
いつしか欲望は冒険を望んで
無法な暴政は繰り返すのが常

無いものを欲しがる欲望こそ
人間が人間として生きる力で
世の成功者の魅力でさえある

破壊と創造のシヴァの栄光を
一身に受けようとまた今日も
人の挑戦者は想いを廻らせる


光臨
posted by 不可思議な少年 at 10:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 五陰盛苦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

自分を保つ恐怖の回避から

自分を保つ恐怖の回避から
激烈な快楽と麻痺は選ぶな
酒や薬ほど日常は刺激的だ

どんな些細な欲望にも必ず
達成する満足があることを
常に忘れないことが肝要だ

君の好物がもしメロンなら
ストレスで眠れない夜でも
冷蔵庫に冷やしたメロンの

一切れを先ずは目で楽しみ
香り触感味歯応え音舌触り
甘み鼻に抜けた香り喉越し

それぞれの快楽の受容時に
全身全霊で臨むならわかる
人の感性はとても素朴だと

下品な欲情にこそ人は弱い
より根源の欲求であるほど
人は快楽に溺れやすいもの

たとえば悲しみで食べ物が
のどを通らない時でさえも
排便排尿の快楽を楽しめる

もし困難な病で苦しんでも
快楽の法則を学んでいれば
必ず救いは自ずから顕れる

生理・危険回避・集団の欲
認知・権力・自己実現の欲
欲望の達成を素直に喜ぼう

日々どんな困難があろうと
人生が感動しないものだと
諦めることだけはなくなる


toilet
posted by 不可思議な少年 at 08:34| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月02日

大切に保管されてきた時代の塊に

大切に保管されてきた時代の塊に
価値を見る人など全くいなかった

君が最後のそれをうっかり捨てて
人類の歴史は事もなげに終わった

時代は人を事物から解放しきった
万人の願いは調整され成就された

古人が思いや知恵や財を費やした
地位も名誉も墓石も銅像も消えた

美しさを競い知恵を誇る女はなく
永遠の命を追う老人も今は皆無だ

詩歌を歌う唇も力を恃む男もない
財産も名誉も悪もそして善さえも

障害になる要素は全て摘み取られ
何もかも克服されてしまった時代

人類の幸福は生態系と切り離され
宇宙は人類の養育から手を引いた

変転生滅の宇宙の六道輪廻を絶つ
弥勒仏の救いは淡々と遂行された

その理想世界はまさに死の安らぎ
遠い未来を待つ必要などなかった

 

ガンダーラ 弥勒菩薩

posted by 不可思議な少年 at 00:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 涅槃寂静 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月26日

人生をあの人と見比べて

人生をあの人と見比べて
まだ間にあうだろうかと

考えてみると滑稽なこと
誰よりも自分が見えない

それでも確かな証を求め
今日も右に左に心を砕く

時は失われたのだろうか
今ここで始まれないのか

青春の目線で妖精と遊ぶ
不可思議な少年になろう

熟れて腐りきった存在は
生ごみほどにも顧みずに

全部捨ててしまったなら
清浄な水と布巾で拭けば

ほらこんなにも広々して
命の舞台はとても簡潔だ

健気な息吹に気おされる
節くれ立って曲がった心

頑なさは完成ではないと
君は昔知っていたはずだ

希望も悲哀も克服したら
存在の全てを仕分けたら

きっと仕合わせな人生の
定期預金が満期になると

君が想うことは自由だが
僕の前から消えてしまえ

 
背比べ
posted by 不可思議な少年 at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 怨憎会苦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

貴女を悲しませるものから

貴女を悲しませるものから
守りたいと願うこの想いも
夏の白い素肌に幻惑された
罪深い目からの着想なのだ

果てなく焦がれる腫れ物で
肥大しきった下腹を抱えて
僕たち男という生物はみな
柔らかでヌルい湿地を弄る

僕を君に永く留めたいなら
全て出し惜しみすることだ

瞳はベールの奥から覗かせ
剥ぎ取られるまでに困難な
しかも可憐な肌着を重ねて
真価を決して測られぬよう

慎重に雄の肉質の計器類を
言葉の集束弾で微塵に砕け

宇宙のおふざけである愛は
こんな姿態でイッテしまう


kiss
posted by 不可思議な少年 at 15:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 求不得苦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

その柔肌に刻まれた

その柔肌に刻まれた
一輪の紅い蓮の華は
夕暮れのパーティに
蠱惑の形と薫りして
甘く闇深い女の性を
素手で不用意に掴む
恋の初心者共に晒す
戒めと仕様書となる


雄々しさを競い合い
千々に彷徨う欲情も
出合い頭に挫かれて
その瞳でからめ取る
抗う術が無いほどに
貴女は一層と貴まる
誰に教わるでもない
真の雌の操りし手管


女という秘められた
宝石と愉しみの泉は
探り来る冒険者達の
畢竟の目的であった
女を極め尽すことは
対極の男をも知る道
分ち合う真の存在は
この愛で統べられる


トルソー.jpg
 
posted by 不可思議な少年 at 02:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 涅槃寂静 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月21日

聖女ヒルデガルト君は

聖女ヒルデガルト君は
処女で生きる定めの人

十の恵の果実に生まれ
第一の原理に供された

欲望を見事に昇華して
類稀なる偉業を成した




大いなる聖器の土師も
生み成す器の偉大さに

つりあわぬほど卑賤に
堕するのが世の常だが

あなたは艱難さえ恥じ
雲散する己に目覚めた

 



聖者ヒルデガルト君が
正統でありえた理由は

まさに第一原理である
万物の母への橋渡しだ

享楽の極みが至福だと
君はその絵画で物語る

 



女陰を抽象した宇宙は
冥府の底に湧く光明で

それを所有しない男を
恥じ入らせるばかりだ

 



奇蹟を伴い顕れる処女
グァダルーペの聖母も

密やかな楽しみの形を
白日の下に晒しあげる

 



宇宙を真に体現する者
君は聖女ヒルデガルト


聖ヒルデガルトの宇宙
posted by 不可思議な少年 at 01:06| Comment(4) | TrackBack(0) | 涅槃寂静 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月20日

好きだなんてあまりにも簡単で

好きだなんてあまりにも簡単で
考える余地なんかありゃしない

本当に好きなのかどうかなんて
その目と鼻と耳で確かめたはず

言葉を膨らませ自分をだまして
一体君は何を愛そうとしてるの

動物と蔑まれる捨て台詞こそが
裸になりきった心にふさわしい

いつまで君は我慢を続けたいの
嫌なものは激しく拒むものだよ

遊びがしたいから生まれてきた
たのしむためにだけ生きている

成熟してはじめて個体はオスに
メスにそして人間になるんだよ

さあ成熟して人となった純真を
正直に大いに楽しんで生きよう

いとなみ


posted by 不可思議な少年 at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 五陰盛苦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

いのちあるかぎり

いのちあるかぎり
やさしさでみちた
えがおでいきよう

こころのそこから
よろこぶそのとき
せかいはかがやく

しんじつをさがす
たびのおわりには
こころとであえる

このよのすべては
ただわたしだけの
ものがたりなのだ

あなたがこのしを
うたがうのならば
あなたもわたしだ

そしてしるだろう
かんじるときだけ
せかいはあるのだ

わたしがかんじる
このげんしょうが
うちゅうのすべて

いのちがせかいだ
かんじられたなら
そんざいはおこる


シュレーディンガー方程式
posted by 不可思議な少年 at 02:35| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月19日

君の命を見て僕は今日も生きる

君の命を見て僕は今日も生きる
僕の命を見て君は今日も微笑む

いつまでも命の日々は繰り返す
心地良い笑顔はいつも僕達二人

柔らかな朝陽を部屋に招いたら
愛犬と一緒に大きく自由な伸び

今日もそして明日も二人がいる
あと6千年そして6億年先にも


陽光

posted by 不可思議な少年 at 08:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 涅槃寂静 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月18日

伝わらない言葉と見捨てられた歴史

伝わらない言葉と見捨てられた歴史
百代もの愛の花が繚乱し潰えた季節

いにしえの帝都を陥落した太古の王
先民の命を全て奪った英雄が興す国

星霜が腐した勇猛を継ぐ祭りの儀式
豊穣の国家に騎馬の民が挑んだ根絶

やがて馬も去り砂が掻き消した世界
残るは愛に財宝に倦んだ不毛の大地

人知れず谷に咲いて散った可憐な花
語り継ぐ者も涙する者も同じ夢の器

遺されぬ言葉を歴史を弔う慈愛の魂
果実や肉一切れの恵にも手向ける涙


古文書

posted by 不可思議な少年 at 18:33| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

君の遺伝子を受け継いだ美貌が

君の遺伝子を受け継いだ美貌が
幾世紀かの時を移し返り咲いた

その瞳の輝きその唇の艶やかさ
見間違えるはずも無く君なのだ

羨望の贅を欲しいまま愉しんで
一体何に不足を覚えての再臨か

君は時代と寝た勲章さえ受けて
永久へ象嵌された光明であった

その君が今心無い時に蹂躙され
伝説の堕落する危険に身を晒す

そういえば先の時代も君はただ
危険な香りを好み纏い華やいだ

君の遺伝子を受け継いだ美貌が
幾世紀かの時を移し返り咲いた

その瞳の輝きその唇の艶やかさ
見間違えるはずも無く君なのだ


the Venus of Milo

posted by 不可思議な少年 at 10:39| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

想い願い至り真理が今証された

想い願い至り真理が今証された
それは既に描かれた絵画だった

僕は未来を切り拓く剣の形代で
君は僕を今に立ち返らせる鞘で

美しい世界は既に描かれていた
涙も理性も危うい均衡の色形で

永遠のパズルを嵌め込む作業に
濃淡と色彩が象る笑顔は顕れた

あてどなく日々を生き繋ぐのか
濃密な闇と輝きの一描点として

せめて独り吐く呪いは止めよう
誰彼なく聞こえよがしに叫ぼう

美しい絵画は既に描かれてある
智も怒りも等しく静謐の筆致で

僕が未来を切り拓く剣の形代だ
君が僕を今に立ち返らせる鞘だ

想い願い至り真理が今証された
それは既に描かれた絵画だった


両界曼荼羅

posted by 不可思議な少年 at 10:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸行無常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月11日

おまけの詩

僕が詩を内に探すときは

入り口近くに無かったら
地下の倉庫へ向かいます

暗くて何も見えないので
いつも電灯をつけますが

停電のときに探す場合は
キャンドルを手にします

ちょっと風情に欠けても
懐中電灯なども使います

緊急時はライターを使い
雑誌を丸め松明にしたり

ライターさえない場合は
手探りになりますけれど

これがまた厄介なんです
掴んだ物が面白くなって

ついつい何を探してるか
忘れてしまうこともあり

面白いったらありません
現状楽しむ派ですから!



おっと詩を探す話ですね
大変失礼しちゃいました

僕は闇を探訪する灯明に
時折他の著作も使います

たとえばリルケの詩集や
百科事典やGoogle

また啓示を受けるために
サイコロを振ってみたり

より高度な周易も駆使し
宇宙と繋がり作詩します

僕の詩が理詰のようでも
とっかかりは拾い物です

それとこの文字数の制約
これが自動書記させます

なんてことは冗談ですが
制約があると自由もあり

また型をしっかり持つと
これは作詩術になります

俳句や短歌が良い例です
唐詩選など漢詩でも同じ

あと起承転結は基本です
言いたいこと言い放題で

でも上を見上げてみたら
これも詩になってました


DICE
2006-06-11 09:08










ひかりのだんすはじまるまわる

せきどうおうりょくせいらんし

あかはじょうねつおこりんぼう

だいだいつづくおかねもちのこ

きいろいこどものげんきなこえ

みどりはあんしんのおにいさん

あおはちょっとおすまししてる

いんでぃごはおもいでのわるつ

むらさきしんぴのまほうつかい

ひかりがまわりせかいができた


にじのいろ
2006-06-09 23:12











 

ぼくぽめのみーちゃんだったら
もっとだっこしてもらえるかな

うんちしっこちゃんとできたら
おつむをいいこしてちょうだい

だいすきなままのめびっくりだ
きゅうにおはながくっついたね

ぺろぺろなめたらほっぺにきす
おほねのがむがいっぱいほしい

みみのうしろをいっぱいなでて
めやにがころころじゃまみたい

おふろにいれてねあつくないの
つやつやりんすはおしゃれふく

りぼんはみぎのめのうえならば
もうなれたからゆるしてあげる


みーちゃん
2006-06-09 22:29
 


 
posted by 不可思議な少年 at 09:08| Comment(0) | TrackBack(0) | おまけ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月10日

歌詞にも挑戦

いつからだろうどちらともなく
背中を向けた日々があって
すねた可愛い君や僕では
ない事だけはだれでもわかる

存在の意味さえも
知らぬまま二人して
どれだけの涙を
かみしめたのか

いまひとり飛び出す街に
孤独を放ち恋にかけよう
ときの重さに潰されぬため



別れの訳をあれこれ探し
誰に言い訳するつもりなの
傷跡でさえ残したくない
悲しいくらい望みはひとつ

生きてきた証さえ
いまはもう願わない
これほどの時を
費やしたなら

いまひとり飛び出す街に
孤独を放ち恋にかけよう
ときの重さに潰されぬため



岐路
2006-06-10 10:07





恋する二人
初めての海
キスから先は
ときめくままに

バニラスカイ
そしてエバーブルー
二つの恋が
ひとつにかわる



男と女
何もおそれず
瞳を閉じて
心を開き

バニラスカイ
そしてエバーブルー
二人は今宵
ひとつになれる



確かめあって
求めあうなら
いのちのときは
おもいのままさ

バニラスカイ
そしてエバーブルー
二人はいつも
ひとつのおもい



旅立ちの日は
なにもいらない
君だけ乗せて
ぼくは走ろう

バニラスカイ
そしてエバーブルー
二人で描く
ひとつの未来



 

Vanilla sky & Ever blue
2006-06-10 08:47

posted by 不可思議な少年 at 10:07| Comment(1) | TrackBack(0) | 歌詞にも挑戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月09日

君と出逢えた偶然が一度きりの人生を

君と出逢えた偶然が一度きりの人生を
温もり輝き愛しさに包み込んでしまう

酒神を友に華々の蜜を漁歩する愉楽と
遥か高みに独り至れると信じた日々は

偽りの充溢と流浪の時の残像を重ねた
同じ物語を見続ける永遠の責苦だった

良く似た男女がその時代の縁に結ばれ
原初の物語を語り始める準備は整った

君と手を携え廻る太極の時の柱からは
世界創造の秘儀で真の命が
湧き溢れる

太古の形象が万物の理を余すことなく
記した証である太乙と呼ばれる境地へ

憂いもためらいも脱ぎ捨てた魂がいま
昔は翔べない大空を自在に駆けて行く



羅盤

posted by 不可思議な少年 at 06:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 涅槃寂静 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月07日

人の一生だけではなく私たち命あるものの未来が

人の一生だけではなく私たち命あるものの未来が
いつの日か全て潰えることは疑う余地もないのに

人はただ愛と繁栄を次代へ継ぐことに忙殺される

何か不具合を覚えて君と僕はこうして見詰め合う
恋や夢だけ美しく詠うには私たちは目覚め過ぎた

どこから来てどこへ行くかはどうでもよい問題か

魂も死後も何も無いと全人類が知ったその日から
時限爆弾付で物と記号の移動だけの日々が始まる

行き着く先が無であれば何の営為も必要ないのだ

おかしなことだ現実を極めたなら救いはもう無い
享楽のみ追う人を諭す言葉はもう世界の中に無い

それでも物に堕ちた人の救世主を人は待つだろう

君の恋愛詩の美しい囁きに水をさすつもりは無い
ただ儚い命を嘆いて考えることを止めるのはよせ

美しく世界の輪郭をなぞる類稀な君が好きだから

楽しみを極めそして苦しみを忘れ去る夢の技術は
今後も幾時代かを重ねて実現され極め続けられる

君はそんな明日を場当たりに支える人生で満足か

遺伝子を弄られ季節から逃れた温室野菜の美しさ

人が考え始めた時代から判っている未来の救いは

宇宙の盛衰と重なる幸せしかないというお話しさ



a galaxy

posted by 不可思議な少年 at 22:28| Comment(1) | TrackBack(0) | 涅槃寂静 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月04日

想念の束を抱え込む私だから

想念の束を抱え込む私だから
すぐあなた色に染まっちゃう

あたなが逃亡する殺人者なら
きっと私はあなたの盾になる

あなたが一流企業の社長なら
きっと私は影の愛人でしょう

あなたが生まれ変わるときは
いつだって私も生まれ変わる

私の名は女であなたの名は男
マリオネットの小劇場の開幕

男と女の物語はいつも大人気
魂が宿っていると驚く評論家

めくるめき想念の糸の操手は
劇作家の言葉を写した戯曲本

私は今日は青い鳥を見つけて
明日は姫に毒リンゴを届ける

マリオネットの私の名前は女
マリオネットの男とペアなの


マリオネット

posted by 不可思議な少年 at 16:33| Comment(1) | TrackBack(0) | 諸法無我 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

際限なき欲望が滴って肉体を享楽の虜とした

際限なき欲望が滴って肉体を享楽の虜とした

盲目な未来にかり立ててゆく魂を身篭らせた

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

私たちは生まれながらに放蕩で淫売なのです
売るもはこの下腹部のぐちゃぐちゃだけです

わたし昨日生まれて今日はおいたをしました
明日になればもう新しい赤ちゃんを産みます

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

命とは何か我々は何を成し何処へ行くべきか
生存のための営みと存在理由の営為は別物だ

生命は何時しか果てるが深遠なロゴスだけは
物質や時空にさえ依存しない永遠を繋ぐのだ

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

欲望の型はまったく違うようでいて実際には
した事したい事する事を認めて欲しい主張さ

どんな表現でもいい表現する欲望だけが真実
舞台が終わり客が帰ればもちろんおひらきさ


舞台

posted by 不可思議な少年 at 11:49| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月03日

悲しい思いに沈んでいるのか君は

悲しい思いに沈んでいるのか君は
公園のベンチで髪を夕陽に梳いて
金色に輝きひとりうつむいている

優しくしたいけど僕は未熟なんだ
まだあいさつも交わせないほどに
だからもう少しだけ待って欲しい

いつも君は少々の寂しさと怒りと
軽い侮蔑を浮かべて鈍く光る眼で
早足に傍らを過ぎて残り香になる

いつか大切な決断をしなければと
思いながら途方にくれている僕の
心が熟するまで待っていて欲しい

いま思えば大人になる試練だった
君が大げさな身振りで彼と二人で
公園のベンチではしゃぐ姿を見た

僕は君をまるで咎めるように見て
君はいつもにも増して冷たい眼で
勝ち誇ったように薄っぺらに笑う

理想的な会話を何度も何度も試し
空想に胸いっぱいの時間をかけて
訳もなく膨らませた風船が破れた

君と僕の最初の会話は意外だった
その日の夕べ君は僕に足を止めた
ずっと僕に恋をしていたとの告白

青白い青春を君は軽々越えて行き
夏を過ぎるともう大人の女だった
僕ではない男と一人の女の物語だ



公園

posted by 不可思議な少年 at 21:03| Comment(1) | TrackBack(0) | 愛別離苦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

美しい人には美しいといって

美しい人には美しいといって
美しさから遠いと醜いという

人は心からの言葉を話す人を
決して純粋だと思いはしない

ひどい人だ心が腐っていると
手酷くこき下ろし溜飲を下げ

生温く漂うお調子者の言葉で
瞳潤ませ尻振って褥へ向かう

心地よいものだけ身に着ける
誰もが裸の王様の心根を持つ



KING
 


posted by 不可思議な少年 at 09:42| Comment(2) | TrackBack(0) | 怨憎会苦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ではこう言い換えてみてもいい

ではこう言い換えてみてもいい

きみがその一生で楽しむ全ての
享楽の一覧表と現物を前にして
本当に嬉しいと感じられるのか

玩具を店ごとプレゼントされて
あれも欲しいこれも欲しいなど
もう言わないだけ幸せだろうか

可能性などクソくらえだという
きみのその欲望を満たすために
今日は素敵な墓石を用意したよ


心から感謝されたい気分なんだ


kane

posted by 不可思議な少年 at 09:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 求不得苦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

岩壁に描かれた神々の栄光に

岩壁に描かれた神々の栄光に
ため息をついて眺め入る者よ

すでに描かれた命の絵巻物を
見つけたのは君だけではない

幾重にも堆積してゆく歴史の
表土を湿らせるにすぎぬ命で

人の世の五劫がすりきれても
猿の世の五劫がすりきれても

万物は流転し光も闇に代わり
だが言葉だけが命を宿し残り

もう解する者一人無い世界で
久遠の生命を空しく遺漏する

このひと時の永遠を歓ぶ声も
終わりのない断末魔の叫びも

 
 
jinrui
 
posted by 不可思議な少年 at 08:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸行無常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

では百歩譲って考えてみて

では百歩譲って考えてみて
個々人や万象が幻であって

この世界の全てを創るのが
大いなる自己独りの夢なら

なぜ全人類の多くの悲劇を
彼は願い叶えるのでしょう



若者よ良く聴き観るがいい
人間は万物の尺度ではない

品行方正だった魂の総和で
宇宙の礎石は出来ていない

この小さな器では量れない
我々には過剰な恵みもある



ではなぜこの塵にも等しい
私にも真理は閃くのですか



それは君が全くこの宇宙と
不可分であるという証拠だ



そんなあなたは何を支えに
なぜに生きているのですか


私はこの世界が好きなんだ
これ以上何も過不足は無い

 
Bodhidharma
 

posted by 不可思議な少年 at 00:18| Comment(1) | TrackBack(0) | 五陰盛苦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月02日

より多く知識を得ることより

より多く知識を得ることより
深く魂の来し方を知るほうが

今の君にとっては大切なんだ


人生を急ぐ気持ちもわかるが
ちょっと休んで確かめないか

どこへ向かってなぜ急ぐのか


たとえば子供心にも感動した
シートン動物記の狼王のロボ

動物でも威厳を保って生きた


実は知らないことは多くても
本当に必要なら必要なときに

全ては経験できる世界なんだ


だから数知れぬ失敗も困難も
自己へ至る通過儀礼なのだと

受け止める心をまず広げよう


君の観る世界はあるがままで
美しいというならそれは嘘だ

真に美しいのは実は魂の影さ


kokoro

posted by 不可思議な少年 at 01:20| Comment(0) | TrackBack(1) | 求不得苦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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